2014年1月3日金曜日

父の書斎。

パンツが、濡れた、、。
新年早々。
父の書斎。
あらっ、
いつもは鍵が閉まっているのに
今日は開いてますね。
普段なら許しが無いと入れない。
父のプライベート空間。
書斎。
多種膨大な書物。
うず高く積まれている。
父の趣味は読書。
若い頃は
ゴルフ。登山?弓道?剣道?
何故か弓が掛けてあったりする。
などどちらかといえば
アウトドア派だった。
そんな父も病に倒れてからは、
ウォーキングと、
読書が中心の生活。
一日中本を読む。
書斎からまったく出てこない日も有る。
有名作家全集。詩集。画集。雑誌。
学術書。辞典。指南書。洋書。
評論・対談書。
手塚治虫などの漫画全集。
何故か女性のファッション誌、料理のレシピ本?
料理?作ったことあったけか?
海外の映画ポスター。
何語?フランス?ロシア?ドイツ?イタリアの原書。
これ、読めるの?訳した筆跡が有る。
楽譜など音楽関連の本も多い。
とにかく、
ミニ図書館だ。
古本屋が出来そうな本の山。
古いVHSのビデオ、DVD。
映画のコレクションも膨大。
父の机の周りにも
ここ最近に読んだのであろう新旧
山と積まれた書籍。
そして新聞の切り張りしたファイル。
昭和から現在迄有る。
昔からの習慣。
これだけ綺麗に並べられて、
その中でも大事な本、
古書・希少本のような物は、
ガラス張りの鍵付き本棚。
これだけの書物。
相変わらず凄いな~と思いつつ、
素朴な疑問。
あ、
高校の時も思った。
父はエロ本とか隠し持ってないのかしら~ん。
これだけの本。
映画のコレクション中には、
そういうのも有るのかなと。
隠してたりするの?
金庫の中?
いろいろと勝手にあさって、
もしかして秘密の隠し棚とか、
興味が湧くと止まらなくなるワタシ。
好奇心。
でも、無い。
そのようなたぐいの本は見当たらず。
本棚の上なども調べたが、
無いな~。
やはり秘密の別邸が有るのか?
厭らしいわね。と
思う自分が厭らしい。
分厚い洋書コーナーの中にロシアの古い写真集を発見!
お!これはアート系だが、艶かしい。
書いてある文章はいまいち分からなかったが、
これが父の「おかず」、、
もしかして?

モデルがとにかく美しくエロい。
女が見てもうっとりする。
表情、アングル、ポーズ、
白いシルク生地1枚を
はだけさせた裸体のロシア女性。
神秘的なヴィーナスのような、、これは、、
「おい」
うわお!!っと、真後ろに父、マイケルコルレオ―ネ。
あまりの驚きに、、、
ちびってしまいました。
体が少し浮いてしまいました。
いっ、いつの間に!
「ここで、何してる」
あ、あ、あの、えっとね、
写真集を速やかに、棚に納め。
鍵、
開いてたから、
ちょっと見たい本が有ったのよね。
それで。
取り乱したワタシは0.5秒で平静を取り戻し。
ごめんなさい。

ところでお父様、
「なんだ?」
お父様はエロ本とかエロビデオなど
ご鑑賞と
その
俗に言う、
おかず的な物は無いのですか?

なんて聞けるはずも無く。

ここに有る本、すべて読んだの?

「もちろん、だいぶ整理して寄付したり人にあげたりもしているが、大事なのだけ残してある」
全部読んだのか!
しかも
ここに有る膨大な書籍は、
ほんの一部ってことか。
「勝手に入るなって言、おい!」
ワタシ、
そそくさと書斎を出て。

分かってます。
お父様ごめんなさい。

それよりも先に、
自分の部屋へ。

下着を履き替えなければ、
と、


 坂井戸 洋子

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