読むに値するものでも有りませんので、
興味の無い方は、
他者様方々のタイムラインを是非ともお楽しみ下さい。
「降る雪や 明治は遠く なりにけり」
本日。
早朝から父上に起こされた。
ワタシの実家の部屋。
気持ちよ～くすやすやと寝ているところ、
ノックも無く勝手に部屋に入るあなたは誰？
開けたのは父上。
ドン・マイケルコルレオ―ネ。
相変わらず毅然に、
黒いスーツ姿。
エルメスのスカーフ？いや、ストールを巻き、
既に出かける準備が整っている。
「洋子！もう出るぞ、まだ寝てるのか・・・」
っていうか
我が家のルール違反!!
勝手にノック無しでは入ってこないでって
言ってたでしょ！
乙女の部屋よ！
しかも肌着のまま寝ちゃってるし。
父
「ん？我が家の掟をつい先日破って私の書斎に
泥棒猫のように忍び込んだのは、
どなたでしたかね？」
むむぅ・・・この場でそのカードを切るか。
それを言われると、
返す言葉が無い。
「粗相のことも皆に告げ、
笑い話といたしましょうか？
洋子さん？」
うぅ、、
ドンは唯一逆らえぬ絶対的存在。
表現をワタシ風に変えると
天帝。
天敵。
ばれてたのか？
失禁グ。
ショッキング。
ぼさぼさで起き上がり。
支度するから出てよ。
やれやれな表情の父。
「30分だけ待つ。早くしろ。」
承知!!
急いで身支度、
今日は、
事前に予定されていた。
帰郷。
母の故郷墓参りの日。
母の長男が無くなって早３年。
ワタシ自由人は、
葬式にも行かず。
お墓参りもしていない。
ばちあたりな女。
供養も出来ないのかと
この年になっても
こっぴどく叱られた。
すべてワタシのせいです。
言訳無用。
30分後に出発。
タクシー乗車。
羽田空港離陸。
父・母だけの正月ならば、
先送りだっただろう。
高齢である二人だけの
遠方の旅は非常に心配。
ワタシが居てこそ
母の帰郷。
父母の引率者としての役割り。
そして、
母の娘として、
母方の先祖に供養。
飛行中。
母は静かに空を眺めている。
普段から静か、
時に鋭い毒吐く、
気まぐれナイフな
性格の母。
ただ、
この旅は、いつもとは違う。
到着した小さな空港。
背の低い町並み。
ワタシが覚えているのは、
幼い頃に数回。
結婚式。
どの誰が結婚したかも
忘れてしまったが。
あとは
姉ふたりが嫁ぐ以前。
旅行気分で行ったっきりの
小さな小さな観光地。
温泉の町。
母の親族が眠る
墓地の名前ですぐに
分かるだろう。
そこは
鷺谷墓地。
伯父の３回忌
母の兄が無くなり。
兄の子供は我が家と同じく、
皆女。
跡取りも無くなったことで、
地元に住む、
母方の祖父の親戚が
家を継ぐこととなった。
そんなことも一切知らなかった。
移動中に聞かされ、
初めて知ったことが多く。
多すぎて
頭の中は、
キレイに収納できるのか？
だが知っておかなければいけない
事実。
父・母の馴れ初め自体もあまり詳しくは
聞かされていない。
長女はすべてを知っていたようだ。
姉からは、あまり深く詮索しないよう言われ、
なにか暗い過去があることだけは分かっていた。
直接親に聞くことは無かった。
何年ぶりかの母の故郷。
鷺谷墓地。
母方の父・母・兄
ワタシから見ると祖父・祖母・伯父の眠る。
墓標。
線香を供え。
３人並んで拝み供養する。
合掌。
父・ワタシ合掌を直り。
立ちあがる。
だが、
母はいつまでも
手を合わせたまま、ただじっと眼を閉じ。
遠い日の、父・母・兄の思い巡らせ
深く
深く祈る。
もう、
70に近い母。
最後の墓参りになるかもしれない。
そんな思いがあるのだろうか、
祈り続ける母。
父とワタシは
ずっと、
見守っていた。
母の、悲しみの背中を
ワタシは日帰りの予定、
気分だったが、
えーっ泊るの？
これは、
聞いて
無い。
予定外。
「予約してるから心配無いぞ、ゆっくりしていけ」
有りがたき幸せに御座います。
じゃ無ーい！
ワタシ、
明日は明日の予定が有りまして、
美容室の予約。
友達との女子会とか、
月曜日からの仕事の準備、
新年会と、
予定が狂っちゃうわけよ。
マレーシアにも近々行く訳で、、
それより、
着替えが無い。
小さな商店街で、
買い物、
両親は、
近くの高級旅館で
食事を済まして、
既に消灯。
ワタシ1人。
何するの？
友達も知合いも居ない。
馴染みのバーも無い。
予定変更のメールを送り。
もぉ、
この際、
観光地だし、
観光したれと、
夜、
ひとりで温泉に行った。
熱!!
ここの温泉、
お湯が以上に熱い。
これ、
軽くやけどしそうなんですけど。
早々に湯からあがり、
有名な3色団子と
ソフトクリームを食べ、
旅館へ戻った。
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